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【不動産】インド繊維大手Arvind社、不動産業拡大へ

インドでは「デニム」や「繊維」などの同義語として人々に知られるArvind社は、これまでTata Housing社とSafal グループとの合弁会社により不動産プロジェクトに携わってきたが、今後は独自で不動産業に挑む。2009年度に不動産業に参入した国内最大手繊維会社のArvind グループは、現在完全子会社として経営されているArvind Infrastructure社を分社化する見通しだ。

 

2015年3月までに分社化が完了する予定であり、それまでもArvind Infrastructure社は独立した不動産企業としてプロジェクトを実施していく。同社のCEO、Kamal Singhal氏によると、同社は既にアーメダバードやバンガロールで計11件のプロジェクトを受注しており、累計土地面積は530万平方フィート、及び360エーカーに上る。また、これまでの合計投資額は13.5~15億ルピーに及ぶ。

 

Singhal氏は、「(不動産業を始めるのは)想像もしていなかったが、自然な発展であった。まずは合弁会社から始め、知恵を培ってからチームを作り、自分たちでいくつかのプロジェクトに挑戦した。そしてその結果、成功できた。また、Arvindグループの実績のおかげで好条件の土地を確保することができた。」と語る。

 

現在、同社は販促活動に注力し、不動産企業としての認知度向上を図っている。その一環として、同社はグジャラート州で実施される不動産業の展示会「GIHED Property Festival 2014」に主スポンサーとして参加している。

 

Singhal氏は下記のようにコメントする。「インドの不動産市場は非常に規模が大きく、組織化されたブランドが参入する余地はまだ大いにある。我々はブランドとしての信頼性や資産を蓄積しており、顧客とは多様に接している。人々はArvindブランドに対して様々なイメージを持っているが、我々は革新的でユニークなデザインの製品を展開していきたい。」

 

同社は、大型もしくは中型の集合住宅施設の展開に注力していく計画だ。Arvind Infrastructure社が運営しているバンガロールとアーメダバードにある集合住宅アパートは1世帯あたり1,000から5,000万ルピーで販売されており、主に中間層及び上位中間層向けになっている。現在、住宅プロジェクトは同社の事業の70%以上を占めている。

 

このような住宅プロジェクトの土地はこれまで親会社の保有土地を活用するケースが多かったが、今後は土地保有会社と組む共同開発モデルに取り組んでいくとのことだ。

 

「現在は11件のプロジェクトを請け負っているが、常に新たな案件を探しており、今後12ヵ月で3~4件増やしたいと考えている。これらのプロジェクトはArvind社の保有土地ではなく、共同開発という形で土地保有会社と連携するか、土地を直接購入する予定だ。これまでのプロジェクト実施面積、約400エーカーの内、150~170エーカーが親会社保有の土地で開発された。」(Singhal氏)同社は、外部企業から土地を購入することにより資産重視モデルから脱却し、利益率の向上を目指す。

 

現在Arvind Infrastructure社はアーメダバードに本拠を置き、アーメダバードで9件、バンガロールで2件のプロジェクトを実施している。しかし近い将来、同社はプネやマイソールなどのTier 2やTier 3都市に進出していく。同社の昨年度の売上高は9億ルピーであり、今年度は13.5億ルピーの売上を目指している。

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