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【医療】フィリップス、インドで病院アドバイザリーなどの医療サービス分野に参入

オランダの電機大手Royal Philips社のインド法人Philips India社はインドのヘルスケア業界において新たなサービスを展開し、急成長するヘルスケア市場において事業強化を図る見通しだ。現在、同社は医療機器の販売を主力事業としているが、今後は病院インフラのアドバイザリーやICUの遠隔医療、ヘルスケア変革サービスなどの新たな事業分野に注力していく。これらの新たなサービスは今後4年間で同社の売上の15%を占めることが推定されている。

 

インドのヘルスケア市場の規模は現在650億ドルであり、その内、病院設備や医療機器はわずか45~50億ドルであると推定されている。病院や老人ホーム、診断所、薬局などを含む医療サービスの分野は業界全体の約65%を占めている。
Philips Healthcare社South AsiaのPresident、Sameer Garde氏によると、インドにおける国民1,000人当たりの病床数はWHOが定める国際水準の3床に対し1.3床と、約三分の一に過ぎない。同氏は、国内には今後5~6年間で新たに60~70万床が必要になり、これは同社にとって最大250~300億ドルの事業機会になり得ると語る。

 

新たな「病院インフラアドバイザリーサービス」では、新設病院の施設設計・開発から施行、調達、プロジェクト管理などのサポートが提供される。社内では既にデザイナーやエンジニア、プロジェクトマネジャーを含む社員によりプロジェクトチームが形成されており、外部連携の体制構築も進めている。

 

また、「ヘルスケア変革サービス」では病院などの医療施設に対して長期的な経営戦略の立案サポートや既存の資源活用の改善などのコンサルティングを実施し、同施設の経営改善や生産性向上を図る。同サービスを開始するにあたり、同社は医療業界の専門家を新たに雇用したとのことだ。

 

「遠隔医療サービス」では、同社が既に展開している遠隔医療ソリューションや遠隔ICUプログラムを中小都市や農村部の地域に拡大させていく見通しだ。同社の遠隔ICUプログラムにより、中央センターとなる都市部の病院に常在する専門医が郊外の小規模な病院や診断所にあるICUを監視することが可能となる。同プログラムは既に国内8~10都市にある計700のICUに導入されており、今後4年間で15~20倍に拡大させることを見込んでいる。

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