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【鉄道】インド貨物専用鉄道 PPP方式で開発

  • PPP方式での鉄道建設
    インド東部輸送回廊の輸送力を向上するための貨物輸送専用路線の建設プロジェクトについて、インド北東部のビハール州Sonnagarから西ベンガル州Dankuniまでの区画540kmの鉄道建設プロジェクトはPPP(官民連携)方式で行われる。
    本PPPプロジェクトは民間セクターに一任するにはあまりに大規模なため、上記2州に挟まれるジャールカンド州Gomohで2区間に分割し、Sonnagar ~Gomoh 区間(264km)とGomoh~Dankuni区間(276km)それぞれで実施される。

    PPPの詳細については明らかになっていないが、本プロジェクトを担う貨物専用鉄道公社(DFCCIL社、インド鉄道の特別目的事業体)のGroup General ManagerであるV.K.Madhukar氏は、本計画について「同地区での貨物輸送にかかる時間を削減し、燃料と人件費を減らすことにつながる。貨物輸送専用路線の一部として、積載量も高いものになる予定だ」と述べている。鉄道が延長されることで、ジャールカンド州のDhanbadやJharia、西ベンガル州のRaniganj等に石炭や鉄鋼を運搬できるようになる。

 

  • 本プロジェクトについて
    本プロジェクトでは、競争入札を通して選定された運営業者が路線を建設し、電線や駅舎・信号・土木構造物などのインフラを運営管理する。委託期間は20年以上30年未満である。「一定期間(20年後)において委託期間中の運行量が80%に届いていなかった場合、4%不足するごとに委託期間は1年延長される。そして実際の運行量が上回った場合は、この逆とする」(同氏)とのことだ。なお運営事業者の収入は、同路線の交通収入の50%となる。

    DFCCIL社はファイナンシャルアドバイザーとしてSBI Capital Markets Ltdを指名し、PPPプロジェクトのファイナンスモデル設計を行っている。そのほか、本プロジェクトのファイナンス面、法律面、技術面に関しては、各種コンサルタントにプロジェクト詳細をつめさせているとのことだ。例えば、土地の買収、技術に関する申請書、プロジェクト費用、技術仕様及び標準に関する規程作成、ファイナンスモデル、運行予測、利権協定、見積依頼書、提案依頼書といった要件が必要になる。

    また総理府は先日、鉄道省に対して本プロジェクトの行程表を提出・順守するよう指示している。

 

  • プロジェクト費用
    当初、建設費用はフェーズⅠ(2014年度開始)とフェーズⅡ(2015年度開始)総計で1,002億ルピーと試算されていた(2011年8月時点)。本プロジェクトのうち、Gomoh~Dankuni区間にかかる費用は総額806.6億ルピー(建設費用581.1億ルピーを含む)と推定される。
    インド鉄道省は本プロジェクトへ投資可能性のあるLarsen & Toubro社やGMR社、Tata Power社等と共に本プロジェクトに関する事前協議を行っている。

 

  •  東部及び西部輸送回廊について
    東部および西部での貨物輸送専用路線は全体で約9,500億ルピーの費用がかかると見込まれている。上記のSonnagar~Dankuni区間を除くプロジェクト全体は、日本国際協力機構(JICA)と世界銀行から資金提供を伴う調達契約を受けている。

    西部輸送回廊での全長は1,499kmで、マハーラーシュトラ州ムンバイのJawaharlal Nehru港から、ニューデリー近郊のRewari, Dadriまで至る。JICAと日本政府の融資で建設された。

    東部輸送回廊では全長1,839km、パンジャブ州Ludhianaからコルカタ近郊のDankuniまで続く。世界銀行の融資により、LudhianaからMughalsaraiまでの1183kmが整備されている。

 

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