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【物流】インドのACC社、物流コスト削減により利益率改善を目指す

スイスのHolcim Groupのセメント会社ACC社は、セメント業界の低迷に伴う競争激化を背景に、物流コストにおいて年間15億ルピーの削減を目指す。
ACC社副社長(物流担当)Tushar Rameshchandra Dave氏によると、現在同社の物流コストは売上高全体の33%を占めている。同社は、最新技術の導入や効率的な資源配分を図り、物流コストを削減して利益率向上の実現を図る計画だ。

物流コストへの焦点は、中央政府による燃料補助金の削減に伴うディーゼルやガソリン価格の高騰がきっかけとなったとのことだ。「原材料の価格高騰が続くなか、我々の利益や市場シェアを守る唯一の方法は事業の効率化である。なかでも、物流コストは特に我々の事業にとって大きな負担である。」とDave氏は述べる。

ACC社は、年間約3,600万トンの物資を扱っており、その内の1,200万トンが15の遠隔拠点にある17プラントで扱う原材料である。さらに、同社は700拠点に及ぶ倉庫にセメントを運送している。同社が扱う物資の内、約6割は12-22トンのセメントを搭載できるトラックで運ばれる。セメントの運搬業務には、一日に1万から1万2,000台のトラック、及び17拠点に渡る1万8,000から2万人の従業員の稼働が伴う。同社は最近、2万人の従業員を管理するために、25人の物流リーダーと300人のスタッフによるチーム体制を形成した。

ACC社は、ウッタール・プラデシュ州Tikaria、西ベンガル州Damondhar、カルナタカ州Thondebnaviの3つのプラントで運営されている600台の運搬車において、自動制御可能なバーコードを用いた積荷の追跡システムのRFID(電波による個体識別)ソフトウェアとGPSシステム等のシステムを試験導入した。これにより、鉄道用道具58台の運搬時間は、従来の16-20時間から7-9時間へと短縮された。同社はこれらの最新技術を国内の12,000台の運搬車に導入をする予定だ。
また、運搬車の効率向上によりTikariaプラント内におけるトラックの移動量も減少した。Dave氏によると、RFIDの導入に伴い運搬スケジュールが改善され、トラックの待機時間は5時間から2時間へと短縮されたと語る。

試験導入の成功を経て、同社はGPSとRFIDを数年以内に17のプラントに本格導入する計画である。ACC社が車両へのGPS導入にかかる費用の7割を負担し、残りはトラックを運営する運送会社により負担される。

インドでは住宅・建築業界やインフラ事業の低迷の影響により、セメントメーカーの業績も圧迫している。市場シェア第2位のセメントメーカーACC社も、2013年第2四半期の連結利益は半減の11億8,900万ルピーという結果となった。

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