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【物流】ACC社、運転手の労働環境改善に注力

インド大手セメントメーカーACC社は、常勤トラック運転手12,000人にICカード(通称:eパスポート)を発行する計画だ。このICカードには運転手の個人情報や医療履歴等が登録され、さらに車に備え付けられているGPRS(汎用パケット無線システム)デバイスにより運転中の安全運転遵守度を記録する仕組みになっている。

さらに、同社の工場では運転手に対し定期的な健康診断や視力検査を実施し、工場外に建設された現代的な駐車場では安全運転のための特別訓練が実施される。15の郊外地域において運営する合計17拠点の工場では、年間3600万トンの物資を取り扱っており、その内、原材料が1200万トンを占めていると推定されている。同システムの試験期間として、同社とTata Motors社はカルナータカ州Thondebhavi工場においてシミュレーター用トラックに試験導入しトレーニングを行う予定である。初期期間では、各地域において1、2台のモバイルシミュレーターを導入する計画である。

ACC社副社長(中央物流担当)Tushar Rameshchandra Dave氏は、物流チェーンにおいてトラック運転手は非常に重要な役割を果たしているにもかかわらず、運転手の存在は軽視されていると述べている。運転手の健康状態に関して、「夜間運転の最中にライトを浴びることで、トラック運転者の視力は確実に弱まっているはずだ。しかし、眼鏡をかけている運転手はほとんど見たことがない。」と述べている。

同社は、現代技術の導入と運転手の労働環境改善による物流効率化に対し、今後1年間で3.5億ルピー以上を費やす予定だ。適切な宿泊施設の手配に加え、Chanda (マハラーシュトラ州)、Wadi (カルナータカ州)、Bargarh (オディーシャ州)やKymore (マディヤ・プラデーシュ州)に建設が予定されている駐車場には、役員レベルでもためらわずに利用できるような清潔なトイレを備え付けるとのことだ。

また、同社はセメントの漏れを防ぐために包装・積荷設備の改装を行い、顧客への提供製品の品質向上を目指している。Damodhar (西ベンガル州)工場では、セメントバッグの移動用にコンベアーベルトを導入し、トラック搬入まで作業員による手作業を最小化している。Dave氏は、最終顧客に欠損なくセメントバッグを届けるためには16つの工程があるという。同社は、製品の価格に応じた正確な量のセメントを提供するため、それぞれのバッグに独自のバーコードを付け、どのサプライチェーンの過程において欠損が発生したのか特定できる追跡機能を設置している。また、ディーラーに注文や発送情報を通知するSMSサービスの導入も開始した。

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