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【鉄鋼】インド鉄鋼需要増加の見通し インフラ需要増を背景に

インドにおける2013年度の鉄鋼需要は、現在より7%ほど上昇する見込みだ、とTata Steel社長のH.M.Nerurkar氏は語る。

「政府の発表した改革は、経済成長を活発化させることになるだろう。世界規模での緩やかな成長と原材料価格の安定という一般的な見通しの下では、鉄鋼の価格はこの先も安定的であると我々は見込んでいる」(同氏)

2012年度、国内鉄需要の伸びは5.5%程度と推測されており、2011年度に7,100万トンであった総需要は、7,500万トンに増加すると見られる。

鉄鋼需要の増加背景としては、冷間圧延鋼や亜鉛メッキ鋼、自動車鋼といった最終製品の需要の増加が予想されることや、銀行による不動産業界への貸付基準の緩和による条鋼製品の需要増加も見込まれる。

その他、鉄鋼の需要増加を見込む理由として、同氏は「大規模プロジェクトの認可窓口を統一するための内閣インフラ対策委員会設立の動きが、電力や道路建設セクターを活性化させる」と捉えている。また、インド準備銀行が2013年1月に利下げを行うとの見通しから、製造業と耐久消費財セクターの活発化するものと同氏は予想している。

インド国外では、最大の鉄輸入国であるアメリカ経済が長期成長の兆しを見せ、製鉄業者にとっては良い兆候だ。また、市場関係者は欧州諸国についても2.5%程度の緩やかな成長を予測する一方、中国に関しては過剰な設備投資と需要の停滞という問題に取り組み続けることになると見ている。

一方でインドの経済成長を左右する要因として、インフレ圧力や財政赤字、鉄鋼需要のある各業界(資本財、耐久消費財、建設、自動車等)での需要低下、そして資本流入の問題である、とNerurkar氏は指摘する。「進まない改革、土地買収、環境認可を中心とする認可の遅れなどの問題もある」

 

Tata Steelは年間2,800万トンの製鉄能力を持っており、世界的な鉄鋼企業のひとつに数えられる。同社は26カ国で生産し、約50カ国で販売している。グループ全体の売上高は2011年度に261億3千万ドルを記録している。

 

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