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【化学】インド特殊化学品市場、2020年に700億ドルに達する見込み

インドの特殊化学品市場の規模は、現在の230億ドルから2020年には600~700億ドルに拡大する見通しである。
Tata Strategic Management Groupの報告書“Indian Chemical Industry(インド化学産業)”によると、インドの特殊化学品市場の現在の規模は230億ドルであり、過去5年間には年間14%の成長率を記録した。同社の推定によると、2020年に600~700億ドルに達する可能性がある。
インドの特殊化学品の主要製品は、農薬品、塗料・建設化学品、着色料、精密化学品、パーソナルケア用品向けの化学品や香料等である。

市場成長率では著しい数値を記録しているが、インドでは特殊化学品や添加物の消費量や普及率はまだ非常に低い。国内消費の上昇、及び同製品を原材料として消費する産業の発展により、今後3~7年で転換期を迎えると予想される。また、特殊化学品や添加物の新たな活用方法の開発も同市場の成長要因として挙げられている。

また、インドの特殊化学品メーカーは、輸出市場でも強い存在感を示している。
API(医薬品有効成分)や染料・顔料の着色料は、インドにとって重要な輸出製品であり、生産規模では競争力の弱い近隣のアジア太平洋諸国に輸出を行っている。また、インドの特殊化学製造産業は低コストでありながら優秀な人材が揃う労働力を持ち、ヨーロッパやアメリカ等の先進国にも輸出している。国際的な規制に対応できる企業の能力や競争力のあるインドの製造産業により、インドの特殊化学品の輸出市場は大きく成長してきた。

革新と持続可能性に対する積極的な取り組みが、産業の競争力の発展につながったと予想される。環境汚染への関心が国際的に向上しているなか、有害物質の使用削減を目指すプロセス・製品の開発は製造業者にとって優先課題となっている。また、規制の介入により、費用対効果の高いグリーン・ケミストリー製品の開発を後押しできるとのことだ。

現在、国内の特殊化学品メーカーは、原材料の確保、高い運営コスト、旧式の技術やプロセス、R&Dへの消極的な投資、及び最終消費者のネガティブな印象等、数多くの課題に直面している。

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