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インドのデジタル広告について

コラム「インドでデジタル広告はじめました!」vol.3

 インドのデジタル広告について
 MicroAd India Private Limited マネージングダイレクター
 佐々木 誠
 2015年6月9日   

 

デジタル広告市場はどうなっている?

 日本はデジタル広告の市場規模が2014年に1兆円を超えて話題になりました。インドはどれくらいの市場規模なのでしょうか?

 イーマーケッターの調べによると、2015年のデジタル広告費は9億3,800万(約1,200億円)で、前年比で27%増加見込み。インドの広告費全体に占めるデジタル広告の割合は、約14%と言われています。中でもモバイル広告費の伸びが大きく、2018年にはデジタル広告費の半分がモバイルになると言われています。主要な広告主は、eコマース(物販、旅行)、FMCG(日用消費財)、テレコムの順になっています。

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ネットメディアの状況は?
 ネットメディアの状況でいうとGoogle(Youtubeを含む)の強さが圧倒的です。特に検索分野に関しては約9割のシェアを持つと言われています。続いてFacebook。登録者数は1.3億人を超え、年内にはアメリカを抜き、世界最大の登録者数になると言われています。以前はrediff(http://www.rediff.com/)のようなローカルのポータルサイトもあったのですが、現状はグローバルメディアの強さが目立っています。Times of India(TOI)(http://timesofindia.indiatimes.com/)のようなローカルの新聞社サイトは一定の読者を囲い込んでいます。

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 ネットメディアを目的別、手法別に分けてみると、次の4つに分類されるかと思います。

1.パフォーマンス重視×プッシュ型

  • Googleリマーケティング広告、BLADEリターゲティング広告
  • 広告主サイトに一度訪れたユーザーをトラッキングして広告配信する

2.パフォーマンス重視×プル型

  • Google検索広告
  • Googleで特定キーワードを検索したユーザーをターゲティングして広告配信する

3.ブランディング重視×プッシュ型

  • Youtube動画広告、BLADE動画広告
  • Youtube動画再生前に流れるプレロール広告。BLADEではバナー内で動画を再生することができる

4.ブランディング重視×プル型

  • Facebookページ
  • Facebook内に企業ページを設置。ユーザーにいいね(like)をしてもらうことで更新情報を届けることができる

 

 image 3※BLADEは、マイクロアドの自社プラットフォームの名称になります

 最近はB2Bマーケティング(企業間取引)の引き合いも増えてきております。ビジネス特化型のソーシャルメディアであるLinkedIn(インド人読みだとリンキン)は日本ではあまり流行っていませんが、インドでは約4,000万人のユーザーが登録しています。実名で登録されており、所属している会社、業界、ポジションなどでターゲティングができます。たとえばIT企業に勤めるエンジニアのみをターゲティングして広告配信することが可能です。

 

●最先端のデジタルマーケティングとは?
 最近、同じ広告をよく見るなあ、ということはありませんか?それはあなた個人がターゲティングされている可能性が高いです。これまでの広告(新聞広告や雑誌広告)は、この媒体はビジネスパーソンが見ているだろうという仮説ベースで広告枠を買っていました。ネット広告においては、実際のユーザーの行動データを元に広告配信することができます。
代表的なものがリターゲティングという技術です。一度、広告主サイトに訪れたユーザーにクッキーという目印を渡すことで、そのユーザーを追跡し、ニュースなどのメディアを見ている際に広告配信することができます。ユーザーからすると以前訪れたサイトの広告が表示されるため反応率(クリック率など)は高くなります。

 マイクロアドではオーディエンス・ターゲティングという独自技術を持っており、広告主サイトに訪れたユーザーと似たようなユーザー(新規ユーザー)に広告配信することも可能です。これにより、見込み客を効率よくサイトに呼び込むことが可能です。

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まとめ
 インドのデジタル広告市場規模は日本と比べるとまだまだ小さいですが、急激に伸びています。特にモバイル広告の伸びが著しく、現状2.5億人と言われているネットユーザー数も急速に伸びていくと想定されます。インドのネットメディアはGoogle、Facebookが圧倒的に強い状況です。デジタル広告の強みはターゲティングになります。広告の目的や手法に応じてメディアを使い分けることで、無駄打ちなく効率よくユーザーに広告配信することが可能です。

 

以上

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著者プロフィール

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佐々木 誠

MicroAd India Private Limited マネージングダイレクター

 

 

商社で2年働いた後、2000年にサイバーエージェント入社。ネット広告の営業経験が長いが、Ameba(アメーバ)の立ち上げなど新規事業にも携わってきた。2012年にグループ会社のマイクロアドに移り、インド責任者。ディスプレイ広告の配信プラットフォーム「MicroAd BLADE(ブレード)」を武器にしてインド企業や日系企業を開拓中。
デリー在住。

 

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