インドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト

【二輪車】ヤマハ、インド法人の男性向けスクーター、女性にも人気

今年初めにIndia Yamaha Motor社が発売したRay Zモデルは、主に若い男性をターゲットとしていた。しかしながら、この新モデルは男性よりも女性ユーザーに人気が出ている。2012年9月には女性向けのスクーターRayが発売されているにも関わらず、女性ユーザーからはRayよりも男性向けのRay Zの方が好評であることが判明した。

India Yamaha Motor社Sales & Marketing のVice-President、Roy Kurian氏は以下のように述べる。「Ray Zは発売5ヶ月で当社のスクーター製品の内、最大の売上高を記録している。一方で、当社のスクーター部門の売上におけるRayのシェアは3分の1まで落ち込んでいる。弊社のビジネス戦略としてはRay Zは男性向けに開発されたが、若い女性の多くがRay Zを利用していることが明らかになった。彼女らはこのスクーターの外見やパワーに魅力されているのだ。」一方で、Rayに関しては、家族用スクーターとして使用されており、より年齢層の高い消費者が日々の通勤に使用することが多いとのことだ。

この現状について、India Yamaha Motor社としてももちろん不満はない。同社はインドにおいて通勤用二輪車に重点を置いており、バイク市場での苦戦によりスクーターへの注力に移行し始めた。スクーター市場での好調な事業拡大に伴い、同市場では女性も重要な消費者であることが明らかになりつつある。

同社は2015年には年間販売台数を100万台に拡大させる見通しである。スクーター市場における市場シェアは、Ray Zや今後発売される新製品によって次第に拡張するだろう。インドは、日本、中国、ASEANと共に重点市場として認識されている。

また、同社はインドにおける二輪車市場の激戦についても十分に理解している。現在、同業界における年間売上は、市場リーダーであるHero MotoCorp社が大部分を占めている。Rayシリーズの好調なスタートにより月間15,000台の販売台数を記録したとしても、Honda Activa社の10分の1でしかない。
「我々は、インドにおける二輪車事業の展開には、様々な課題が存在すると理解しているが、Ray Zに対する消費者の反応に勇気づけられた。Ray Zには、ヤマハ独自のパワーとスタイリングが反映されており、消費者もそれを好む傾向にあるからだ。」とKurian氏は語る。

現在の同社の二輪車市場におけるシェアは5%と、決して大きくないが、親会社のヤマハ発動機社は今後数年間でインド市場における拡大可能性に注目している。現在、同社の最大の市場はインドネシアとベトナムであるが、インドの市場は急速に拡張しておりタイや中国における事業規模には徐々に追いついている。
また、同社は次にアフリカを重点市場として展開する予定であり、インドでの事業がアフリカでの展開において重要な役割を果たすと考えられている。同社の社長、柳弘之氏は次のように述べている。「アフリカの消費者は日常的な活用のために価格の安いバイクを必要としている。我々がインドで開発した製品には、アフリカの市場でも展開可能なものがあるだろう。」

一覧に戻る