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【エンターテイメント】Sony Music社、インドの音楽業界でトップを目指す

インドのボリウッド音楽業界においてこれまで第2位の地位を確立してきたSony Music社は、業界トップシェアの獲得に向けて積極的な戦略を打ち出した。現在、同社はインドのボリウッド音楽市場において売上ベースで23~25%のシェアを占めているが、さらなるシェア拡大に向けて二面戦略で攻める計画だ。インドの洋楽業界においては、去年のWarner Music社との提携締結に伴い同社の市場シェアは現在の35%から今年度半期末までには55%に上昇する見込みであり、ボリウッド音楽、及び洋楽部門におけるシェア拡大によりインド音楽業界のトップを目指す。

同社は近年、インドのZee Music社と映画7本の音楽使用権に関する契約を締結しており、さらにその他の音楽制作会社からボリウッドやタミル映画の音楽の使用権利を取得している。また、同社は世界大手ATV社との提携を活用し、今後は音楽出版事業にも注力していく見通しだ。

Zee Music社との契約により、同社は”Holiday”、”Bang Bang”、”Bombay Velvet”、”Humshakal”や”Hawa Hawaii”などを含む映画7本における音楽のラジオ放送、デジタル放送や物理的な使用権利を取得した。これらの映画の出版権利については、Sony Music社は海外市場向けのみを保有し、国内市場向けの出版権利、及びテレビ・サテライト放送の権利はZee Music社が保有することになる。

これにより同社はSpotifyやRhapsodyなどの音楽ストリーミングサービスにボリウッド音楽を提供することが可能となり、海外市場における差別化強化を図る。

Sony Music社によると、現在同社はデジタル音楽業界におけるボリウッド音楽部門でシェア20%を占めており、今回の契約により35%への拡大を見込んでいる。近年B-to-B向けのデジタル音楽事業はほとんどのレーベル会社にとって主要収益源となっており、今回の契約によりSony Music社の市場優位性は高まると見られる。現在、デジタル音楽事業による売上は同社の売上全体の約60%を占めている。
Sony Music India社Marketing DirectorのSanujeet Bhujabal氏は、「現在は契約の最初の段階である。Zee社と契約している映画ライセンスの数をもっと増やしていくだろう。」と述べる。

Zee Music社との契約以外にも、同社はDharma Production社、Vishesh Films社やFox Star Studios社を含む3社の制作会社から、今後上映予定の映画における音楽の使用権利を取得した。さらに、パンジャビのアーティスト15組やインディーズ系バンド10組、及びタミル映画40本の音楽使用権利も取得し、市場競争力の強化に積極的に取り組んでいる。

インドにおけるボリウッド音楽市場は現在、市場シェア33~35%を占める業界トップのT-Series社とそれに次ぐSony Music社の2社による独占状態である。Sony Music社は首位との差の縮小に向けて積極的な戦略を打ち出している見通しだ。

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