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【自動車】日系メーカー、インドの高級車市場で販売強化

従来のインドの高級車市場では、日系自動車メーカーの高級セダン車が市場を独占してきたが、Mercedes-Benz社の”A Class”や”B Class”モデル、BMW社の”1 Series”モデルなどが投入されて以降、近年はよりスタイリッシュでコンパクトな高級スポーツカーの需要が高まっている。これらのドイツメーカーが市場参入したことにより、Honda社の”Accord”、Toyota社の”Camry”やNissan社の”Teana”などの日系高級車の売上は一時低迷する見通しだ。

ドイツの高級車メーカーは幅広い顧客基盤の獲得を狙い、高級コンパクト車を従来の製品価格よりかなり引き下げた価格帯で発売した。
しかし、Honda社、Toyota社とNissan社の日系3社も奪われた市場シェアを取り戻すため、積極的な戦略を打ち出している。

Toyota社とNissan社は、米国で高いブランド力を持つ“Lexus”や“Infinity”などのモデルの展開を検討している。また、インド自動車業界4位のHonda社も、”Acura“ブランドの市場投入に向けて調査を進めているとのことだ。”Acura“ブランドも米国で強い顧客基盤を保有している。
Honda Motor社の松本宜之常務執行役員は下記のように述べる。「現在(“Acura”のインド展開)は検討中であり、まだ最終判断はついていない。“Accord”のような高級車分野は我々にとって重要な市場である。この市場には忠誠心の高い顧客が集まっており、彼らの需要に応える必要がある。」

これまでToyota社の高級ブランド“Lexus”は、個人バイヤーの直接輸入によりインドに持ち込まれており、国内でもよく見られる。”Lexus”はセダン、クーペ、コンバーチブルやSUVなどの車種で展開されており、顧客は主に都市部に集中している。Toyota社はこれまで“Lexus”のインド投入を慎重に検討してきたが、今は発売に向けた準備を進めているようだ。

一方でNissan社は、高級車“Infinity”をインド市場に投入するにあたり、現地生産や現地組み立ての可能性も検討しているとのことだ。現在高級車市場でのシェアが2%を切っている同社は、大衆分野のブランドイメージから切り離し高級市場でのブランド強化を図っている。“Infinity”の導入は、同社にとって高級ブランドの構築に向けた第1歩となると専門家は述べる。

さらに、Honda社は8代目の”Accord”の発売に向けた準備を進めており、同社の関係者によると今年度末までには発売される見通しだ。同社は大々的なプロモーション施策の実施や「魅力的」な価格設定、そしてMercedes-Benz社の”A Class”や“B Class”モデルに対抗できる付加価値の提供などを通じ販売強化を目指すとのことだ。

現在Mercedes-Benz社の国内販売の内、”A Class”と”B Class”モデルは約2割を占めている。1年前に250万ルピーの販売価格で発売されて以来、同モデルの販売台数は合計で2,500台以上を突破しており、予約は最大3~4か月待ちと好調な売れ行きである。購入者のほとんどが新規ユーザーであるが、以前に”Honda Accord”や“Toyota Camry”などの高級車を愛用している人も多い。また、来月にはAudi社も同社の最安モデル”A3”をインドで発売する見通しだ。

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