インドの最新業界ニュース、2500社のインド企業情報を提供するポータルサイト

【加工食品】インド メガフードパーク計画 産業全体の効率化と活性化狙う

生産される野菜のうち18%が廃棄されていると言われるインドの食品業界では、その要因である保冷・保管施設や物流などのインフラ整備が課題となっている。また、いわゆるパパママショップ等の零細個人商店は小売業全体の8割以上の売上を占める(ICRIERに基づく)中で、近代的な効率的な流通システムが整備されず、一般的に多くの流通業者が介在することで成立している。

インド政府が進めているメガフードパーク計画は、個人農家と小売業を組織化し、食品加工産業全体を効率化させる流通システムを整備することを目的としている。同計画は、パンジャブ州、アッサム州、ウエスト・ベンガル州、トリプラ州、アンドラ・プラデーシュ州、カルナータカ州で進められている。計画では30拠点の建設を目標とし、現在手続きを経て最終的な承認が下りたのが13件、そのうち7件が実行段階にある。

メガフードパーク計画の他にも保管施設やコールドチェーンの整備等が計画されており、食品加工産業に対しては現在1.94兆ルピーが投資されている。中央政府によるこのような大規模な財政投入は、民間の投資意欲も刺激する効果があり、政府も民間セクターの投資を期待している。またこれらの施策が各地で実施されることで、各地の個人農家・商店における流通の近代化や、地方における新たな雇用機会の創出も狙いとしている。

インド政府はこの動きを促進するため、第12次5ヵ年計画において戦略「National Mission on Food Processing(NMFP)」を策定している。食品加工産業の担い手の多くが地方にいることもあり、NMFPの目的の一つとして各州政府の施策を支援することがある。同時に、食品加工産業の開発プログラムの実施を地方に定着させ、同産業の発展に向けて州政府の関与を強めたい狙いもある。

 

政府の推進施策が奏功し、インドの食品加工産業は急成長している。
インド食品加工産業省は、食品加工セクターが2011年度製造業において最も急成長を遂げていたと発表した。食品加工セクターは過去5年にわたり10%を超える成長を続けている。インド商工会議所連合会と協力して設立したメガフードパークを始めとするインド全土での推進政策が奏功したものと見られる。

同省長官Rakesh Kacker氏によると、インド全土での加工食品部門の推進政策の一環として、技術改良やコールドチェーン整備、能力開発、プロモーション施策等4つの計画がすでに最終段階にあるとのことだ。 食品の安全管理に関しては、新設された食品安全基準管理局(FSSAI)がその基準を策定する。

安全基準に関しては、当初食品加工産業省としては業界による自主規制を望んでいた。最終的にはインド商工会議所連合会と協力し、自己管理認証システムを構築する模様だ。構築に向けた工程表はインド品質委員会が策定する。今後の安全基準に関してKacker氏は「最初は法令に沿って認証手続きを進める必要があるが、将来的には業界が定める自主規制を含めた認証体制になるだろう」と見ている。

一覧に戻る