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【経済】インド消費財メーカー各社 大都市から地方部の需要獲得に注力

インド企業のマーケティング担当者はデリーやムンバイ等の大都市からTierⅡ、Ⅲ都市へと関心を移し、都市部よりも地方の需要を取り込むことで低迷からの脱却を図っている。

以前はデリー、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ等で展開していた企業のマーケティング担当者はKochiやJaipur、Lucknow、Raipur、Puneなどの都市に注目している。また低所得者層のニーズの大きさにも無視できないことを理解しつつある。

Sony India社は、小規模の都市部での販売促進が狙いとして、最低価格15,000ルピーの小型画面のBraviaブランドテレビを発売すると発表した。

大都市圏以外に着目している耐久消費財メーカーはソニーだけではない。GodrejはTierⅡ、Ⅲ都市向けに3,000ルピー以下の冷蔵庫製品を展開している。またLG電子は2013年初頭に10,000ルピー以下のLEDテレビを発表した。Croma RetailやE Zoneなど小売チェーンも、同市場に向けた低価格製品を検討している。

自動車メーカーも景気停滞の影響が少ない市場を求め、地方部に注目している。

現代自動車のインド法人の販売・マーケティング責任者Rakesh Srivastava氏は「当社は販売店舗数を増やし、収入増加やライフスタイル変化によって成長する地方の市場に注力している」と語る。2011年の売上では15%を地方及び準都市部での売上が占めた。2012年には16.9%まで拡大し、2014年には20%を超えると予測している。当社は農村部の販売店を270店保有している。2013年末までに350店まで拡大を計画している模様だ。

Lamborghiniのような高級車も次の成長市場として地方に着目している。

同社インド法人のインド事業責任者Pavan Shetty氏によると、3,000万ルピーを超える高級車を扱う同社でさえ、Cochin、Pune、Jaipur、Hyderabadなどで需要の高まりを感じているという。同社は顧客にリーチするためにHub-and-spoke modelを活用している。「例えば、Chandigarhでイベントを開催すると JallandharやLudhianaの顧客を引き付ける。そうでなければ、彼らはデリーまで行かなければならない。これらの地域から多くの問い合わせがある」(Shetty氏)

Mahindra Holidays & Resorts India社のCEO、Rajiv Sawhney氏によると、Madurai、Pondicherry、TrichyなどTierⅡ、Ⅲ都市に流通網を拡大しているという。

住宅ローンのようなサービス業でさえ、成長に向けて大都市以外の地域に注目している。 住宅ローン事業大手Housing Development Finance Corporationは、住宅ローンの支払い額が12年度の7,111億3,000万ルピーから16%成長し、13年度には8,245億2,000万ルピーに達した。同社MD、Renu Sud Karnad氏によると、主にTierⅡ、Ⅲ都市や大都市周辺部から申し込まれているようだ。

当然だが、多くの製品・サービスにおいて大都市以外の市場シェアはあまり大きくない。耐久消費財では農村市場の売上は全体の15%以下であり、自動車では17~20%程度だ。だが人々のライフスタイル変化は進んでいる。

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