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【消費動向】インド、消費縮小の中、高付加価値商品の売上拡大

インドでは世帯消費支出が全体的に縮小傾向にある中、プレミアム商品の売れ行きは伸び続けている。IMRB社とKantar Worldpanel社が実施したインドの消費支出に関する調査によると、シャンプー、ヘアオイル、石鹸、美白クリーム、シェービングクリーム、歯磨き粉や石鹸などを含む高付加価値商品の売上成長率は業界水準を超えており、FMCG分野で発売された新商品の内、プレミアム商品は約48%を占めていた。

Kantar Worldpanel社のGlobal CEO、Josep Montserrat氏は下記のようにコメントする。「現在、インドのプレミアムセグメントは進化を遂げており、消費者の特質も変化している。この背景には、支出の拡大、労働人口の増加やモダンリテールやECの普及などの要因がある。」

同報告書によると、インドでは高付加価値商品の普及が進んでおり、このような商品は収益率が高いためFMCGメーカー各社は次々と新商品を投入している。
「エントリーレベルの商品は既に過多のブランドが市場に投入されている一方で、プレミアム商品は新規性があるため市場参入が増えている。」とITC社食品事業のChief Executive、Chitranjan Dar氏は語る。同氏によると、同社が近年発売した健康志向のビスケット”Sunfeast Farmlite”の売上は好調に伸びているとのことだ。

また、最近”Milano”というプレミアム市場向けのクッキーを発売したParle Products社のGroup Product Manager、Mayank Shah氏は、「モンスーンによる消費低迷は周期的であり、長期的な傾向を見ると売れ行きは健全だ。消費者は自分たちへのご褒美として高付加価値のプレミアム商品を求めるようになっている。」と話す。

IMRB社の調査報告書によると、2013年から2014年5月末までの1年間において、インドではボディローションやフェイスウォッシュの消費量がそれぞれ8%と14%で増加した。また、プレミアム価格のクリームビスケットや個体石鹸は、消費者の基本的ニーズが満たされ高付加価値商品への購買意欲が徐々に高まっている小さな町や村において特に需要が拡大している。それに伴い、このような町や村ではモダンリテールでの購買活動も急速に普及しているとのことだ。

近年インドのパーソナルケアや加工食品の分野では、大衆向け商品からより機能性の高い商品への切り替えを行う消費者が多く、それを狙いプライベートブランドの商品を展開する小売チェーンも増えている。例えば、リンス入りの3-in-1シャンプーからシャンプーとリンス単体購入への移行や、家族パックの歯磨き粉から機能性の高い歯磨き粉への移行などが見られる。

Future GroupやSpencer’s Retail社などの小売チェーンは、プライベートブランドのオリーブオイルやマルチグレインのアタ粉を販売しており、これらの売上は同カテゴリーの総売上の約20%を占めている。
Spencer’s Retail社の関係者は、「生活スタイルの向上を求める消費者が多いことから、プライベートブランド商品の売上は非常に好調である。その様子は個体石鹸や制汗剤の売上が低迷している一方、シャワージェルやボディスプレーが急成長している状況が明らかにしている。」と述べる。また、都市部の消費者は、大衆向け商品を代替して高付加価値商品を購入するのではなく、全く別口の支出として購入する傾向が強いとのことだ。

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