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【マーケティング】インド農村部における祝祭イベント、マーケティング手法として有効

インドの農村部の人口は現在、全体の72%に及ぶ。インドの全国農業農村開発銀行(National Bank for Agriculture and Rural Development: NABARD)によると、これらの人口が住む農村部および地方都市で開催される宗教的な集まりや祝祭への後援は、農村部において非常に有効なマーケティング手法である。
同銀行のM C Sahu氏は下記のように述べる。「我々は自社製品の宣伝のために、農村部や地方都市で開催される様々な祝祭を後援してきたが、毎回とても良い反応を受けている。今後もあらゆる商品を販売するために活用する予定だ。」

インドの農村部に住む人々にとってこのような祝祭は非常に重要な行事であり、そのような場を後援することは効果的に働く。NABARDは現在、オリッサ州のDhenkanal、AngulやBargarh等で開催される様々な宗教的祭事のスポンサーとして支援し、農業や関連産業で生計を立てる上で活用できる自社のローン商品等をその場で紹介している。

オリッサ州では農業関連の雇用機会が多く存在するが、急速に進む都市化に伴い同州政府は、農村部に住む若者を対象に、農業分野以外の職業訓練を実施する計画を進めている。同プログラムは、Odisha Rural Development and Marketing Society (ORMAS)が実施機関として指名されている。

「この職業訓練プログラムに対する予算は当初、一人当たり13,000ルピーで検討されていたが、農業以外の分野に注力することを考慮した結果、約3倍の予算に増額された。職業訓練の受け入れ先の企業は、最低6か月間、参加者に対し職業訓練を実施することにより補助金を受け取ることができる。」とORMASのK K Jha氏は語る。

同プログラムでは、サービス業、携帯機器の修理、セキュリティーガード、小売マネジメント、ハウスキーピングやダイヤモンド精製業等、42種類に及ぶ分野における訓練が提供される。

農村部に住む若者向けの職業支援に対しオリッサ州は1,000億ルピー以上の投資を計画しており、ラジャスタン州も約700億ルピーを既に投資している。しかし、歴史の浅いこのようなプログラムにはまだ数多くの問題点が存在する。Jaipur を拠点とするCUTS InternationalというNGO法人は、ラジャスタン州、オリッサ州、アッサム州とカルナタカ州の4つの州における農業以外の職業支援対策の成功・失敗事例を紹介するWebサイトを立ち上げる予定だ。同サイトは国連開発計画(UNDP)との共同で開発されている。

「近々リリースされるサイトでは、ここ2年間、4つの州で実施された州・インド政府の政策やスキームに関連する情報を収集する。これらの情報を共有することにより、州政府が今後の政策の方向性を検討する判断材料として貢献することを期待する。」とCUTSのプロジェクトコーディネーターであるMadhu Sudan Sharma氏は語る。

UNDPによると、インドにおける農村部での職業支援対策は従来の福祉制度から農業分野以外でのキャパシティ・ビルディングへの注力に転換しているため、近年では職業訓練プログラムが増加している。

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