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【社会】インド人の平均寿命、10年間で5歳増

インドの保健族福祉省が発表した統計によると、インド国民の平均寿命は10年間で5歳延びている。2001年から2005年では、男性が62.3歳、女性が63.9歳であったが、2011年から2015年には男性が67.3歳、女子が69.6歳になると予測される。専門家によると、予防接種の普及や栄養状態の改善、および感染症予防・治療の発達が平均寿命を上昇させている主な要因である。
インドの平均寿命は、1960年で約42歳、1980年で約48歳、1990年で約58.5歳、そして2000年で約62歳に達し、着実に上昇している見通しだ。

平均寿命のみならず、インドにおける保健指標はここ10年で大幅に改善されている。乳児死亡率は、2005年時点で1,000人中58人であったが、2012年には42人まで減少した。また、妊産婦死亡率は、2001年から2003年で10万人中301人であったが、2007年から2009年には212人に減少している。

Indian Journal of Medical Ethicsの編集者、Dr George Thomas氏は「平均寿命が延びた主な理由は食料の安定供給だ。独立して以降、国内における飢饉の発生は劇的に減少しており、国民は十分な栄養を摂取することができている。しかしここからさらに伸張させることが難関である。」と語る。

またThomas氏は、平均寿命を70歳以上に上昇させるためには、適切な外部環境が必要条件となると述べる。「清潔な飲料水の供給や非伝染性疾患への対策が大きな役割を果たすだろう。しかし、インドはまだ感染症の対策に注力している段階だ。」と語った。

タミル・ナドゥ州政府、公衆衛生局のJoint Director、Dr S Balasubramanian氏は「平均寿命の拡大は、我々の保健政策が正しい方向に進んでいることを示している。一昔は、家庭における子供の数が多く、すべての子供に適切な栄養を与えることが難しかった。」と語る。同氏によると、国家の家族計画政策により、幼年期のワクチン接種が増え、伝染病による死亡率が改善されている。近年では、ジフテリア、破傷風や百日咳のような生命に関わる感染病やポリオの感染率が確実に減少している見通しだ。
しかし一方で一部の専門家は、まだ十分な注意が必要だと指摘する。老人病専門医のDr B Krishnaswamy氏は「平均寿命が延びることで、病気による負担が増加する。長生きをする人は増えていくが、問題はいかに健康を維持できるかである。」と語った。

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